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Living Abroad #4
海外で住むと言うこと。(現地編)


[費用] [タイミング] [トラブル] [ホールドアップ] [持ってくるべき物]
 [価値観] [飛行機] [ワーキングホリデー制度] [帰国手続き] 

コスト・諸費用 

海外生活を計画する前に頭を悩ますことは、どのように資金計画を立てるかと言うことです。これだけは住む国や場所の物価や家賃、そして留学であれば学費、会社からの駐在であれば給料と補助金によって条件が変わってきます。

条件によって費用は全然変わってきますので、以下のケースが参考になるとは思えませんが、東京の次に物価の高いニューヨークに、独身の方が留学した時の諸費用を想定してみました。


渡航前の費用

海外旅行者保険 \15,000〜40,000/年 :バラ掛け(傷害による死亡・治療、疾病による治療、賠償責任にポイントをおいてかける。救援者費用などにもかける、留学保険もあり)
飛行機チケット代 \100,000 :1年のオープンチケット(今はもっと値段が下がっていると思うのですが・・・。)
その他、物品購入、ビザ申請や国際免許証発行などの各種手続き費用、荷物の郵便費、留学のデポジットなど \?


渡米直後の初期費用

宿泊費 $400〜/週:家を見つけるまでの期間はウイークリーホテルに滞在。

アパートの契約の付帯費用 $1500〜:条件によって値段が全然変わってくるので算出不可能。仮に家賃が$800とすると約$1,900+$800(保証金)になる。保証金(1ヶ月分=最後に返却される)+最初の月の家賃(1ヶ月分)+不動産手数料(家賃の1.2-1.5倍)。寮住まいの留学だと保証金、手数料など通常は必要ありません。

初期費用 $0〜:電化製品(電話・TV・電灯・炊飯器など)、寝具類(ベッドなど)、日用品の購入(机・いす・食器類・食料品など) 計$500〜? 中古品や留学終了した友人から貰うとこの費用は大きくうきます。学生寮でしたら費用は$0です。家具付きのアパートも安く上がります。

ちなみに手元の大手 S 社の通販カタログによる「引越しパック」のセール品は以下の通り。この通販のセットだと一気に全てが揃い、明日後に配達もしてくれます。

寝具類のセット(シーツと綿ネル布団、まくら→$30)、電子レンジ($80)、コーヒーメーカー($20)、トースター($10)、タオルセット(3枚で$10)、3段引出し型プラスチックの棚($15)、本棚($20)、スチール式大型棚($50)、靴用の棚($10)、机上ライト($10)、アイロン($20)、ドライヤー($18)、洗濯カゴ($5)、クッション($15)、時計付きラジオ($15)、延長コンセント($3)などなどがこの通販カタログには掲載がされています。

別の大手家具ホールセール系 I 社の通販カタログでは以下のとおり。
ソファー式ベッド(フレーム$110、布団$70)、ローテーブル($60)、机($60)、オフィス用いす($50)、食器セット(→皿類4人家族用$15+コップ8コセット$7)、ラグ($30)、足拭き用マット($6)、デリバリー配達料($70)、掃除機(Hoover社 $54)、TV/VCR(テレビデオ$292)、アンサリング付Fax($270)、鍋4点セット($60)、衣装ケース($10)、CD・Wカセット・ラジオ($130)、スタンドライト($16)、加湿器($15)、防犯用ドアブザー($30)、タッパーセット($17)、綿ネル布団($20)、シーツ類($20)、コンピューター用プリンター($200)、体重計($10)。

車の購入費と免許所得の費用 $?:マンハッタンや近郊では車は無くても生活できますが、ほとんどの地域では車を買うことが一番最初の仕事となるでしょう。またアメリカの中古車はメンテナンスにお金がかかります。

遊興費 $?:来た当初や留学前は色々な所に行ったりしたりするので、何かと費用はかかります。しかし、遊興費もその国の文化の勉強代と思って使うのであればオススメ。気分転換にも良いなり。


月々の費用

家賃 $500〜 : 状況により全然違うので算出不可能。独身で安い所なら$500/月。寮では格安の値段($400?)で食事も付いている所もあります。同じ留学生数人でシェアしたり、ルームメイトと生活したりとバリエーションは様々。家族がいれば$1000以上/月。マンハッタンを出ると物価も家賃もぐっと安くなる。

光熱・通信費 $60〜/月 :電気代 $30、電話代$40(ほとんどが国際電話代)、ガス代と水道代は家賃に含まれているので$0。寮だと電話代のみ。

食費 $100〜/月:外食か内食かによって全然違うので算出不可能。留学生用の寮では家賃に朝・夕食代が入っている場合もある。内食だけなら$80〜/月、外食が入ってくると数倍に一気に跳ね上がる。外食のみの人は$500以上?

交通費 $70〜/月 :NYの地下鉄は1トークン$1.5。大体1週間以内に11回乗車のメトロカードを使い切って新たなカードを購入しているので$80/月程度?NYの地下鉄は遠くても近くても1回$1.5なので、物価や家賃の安い郊外に住んでも交通費は一緒。しかもバスに乗り換えても費用はかからない。但しNJ州や鉄道を使う West Chester などは交通費がかなりかさみます。寮に住むと交通費は$0。車での移動がメインだとガス代はかなり安い。

学費・文具・本代・学費:算出不能、アメリカは意外と学費と本が高い。特に専門書になると薄い本でも$30もしたりする。本代は、毎セッションかかるので覚悟した方が良いと思います。1セッション$150〜?。特にコロンビア大学で買わされた書籍類は高かったですぅ(古本でも高かった)。学校関係の古本販売は盛んで入手も容易。公立の大学での留学生は、現地の生徒より学費が高いケースも多い。ちなみに、日本の本は定価の1.5倍〜1.7倍程度。

以上、標準的なケースとは言い難いですが、独身の方がNew Yorkで留学もしくは滞在するケースを想定したものです。NY以外ではぐっと費用は安くなると考えて下さい。NYは東京の次に物価の高い国です。



海外生活を始めるタイミング 

海外生活を始めるにあたり、経済的な問題と密接に関わってくるものがタイミングです。企業派遣なら時期は選べれませんが、留学など本人の意思で来る場合、タイミングは重要な要素の一つになります。私はもう20歳代ではありませんので、「もうちょっと早く来ていたら・・」なんていつも思ってしまいますが、反対にあまり若い年齢で来るのも「もったいない」とも思えます。

こちらでいると高校や大学を卒業したてで来られている方が多くいますが、社会経験無しにすぐ留学すると、留学できるありがたさに気づかないケースがあるようです。また日本人とアメリカ人や欧州の人(特に10代後半から20代前半)は精神的なレベルが明らかに違うのも事実です。反対に社会経験を積んで来ている人は、時間とお金の大切さを充分認識しているので、留学や海外生活を有意義に過ごせるようです。

一方、年齢が上がるにつれ問題が多く出てきて、海外生活を実行に移しにくいと言うのも事実です。仕事の問題、家庭の問題、子供の教育の問題、色々な問題があります。もしタイミングが選べれる環境であれば、大学卒業後、社会経験を数年積んだ後で、結婚前の時期がベストのように見えます。年齢で言えば24〜26歳頃でしょうか。この時期を超えると勉強の為の留学はかなり厳しくなるでしょう。しかし結婚してからや子供も共に留学している人は多くいます。大丈夫です。また企業派遣の方は、大体この年齢以降に海外任務を命じられるようです。

若ければ若い方が良いと言う話も聞きますが、私の周りを見ている限り、ある一定以上の年齢と経験を踏む事により、海外生活がより一層充実して送れているように見えます。しかしこの件については多くの異論があると思います。私自身「もっと若い年齢で海外生活を経験していたら人生が変わっていたかも」と思っているのも正直な気持ちです。

一度しかない人生、海外生活を始めたいと思った時が始めるタイミングなのかもしれません。どちらにせよ有意義に海外生活を過ごして頂きたいものです。 Timing is everything!



トラブル(駄文系) 

海外生活にトラブルはつきものです。トラブっている時は大変なのですが、月日が経つと良い思い出になります。日本では経験できない事が、海外では日常のように起ります。私の場合、大きなトラブルは「空き巣」と「食中毒」、そして「ホールドアップ」でした。

空き巣

今住んでいるアパートではなく、以前のアパートの話です。ある春の天気の良い夕方、アパートに帰宅しドアを上げると、いつもの部屋が見慣れない光景と化していました。泥棒に入られ、部屋は荒らされ放題でした。幸いパスポートなどは盗まれていませんでしたが、コンピューター、プリンター、周辺機器、トラベラーズチェック、小額の紙幣、ネックレス、ピアスなど貴金属品など金目の物はしっかり盗まれてました。

泥棒の多い New Yorkですので安全には充分気を付けていたつもりでした。引越し時にドアの鍵はロックスミス(鍵屋)に替えてもらっていました。以前、コロンビア大学の学生寮にいた頃、夜間に部屋の鍵を開けられたこともあって、ドアには開閉時にチャイムが鳴る電子ブザーもつけていました。しかしまんまと空き巣にやられてしまいました。

部屋の荒らしようから、泥棒は長時間部屋にいたようです。留守番電話には外出数分後に無言電話が入っていました。どうも泥棒は私達の外出を見ていたようです。帰宅後、すぐ「911」(110番)に電話して警察を呼んだのですが、警察が来たのは1時間ほどしてからでした。警官は2人で特に何を調べる様子もなしに、私の身分確認をして 10分ほどで帰っていきました。所詮、New Yorkでは空き巣はこんな程度です。

この後処理は大変でした。関係機関への事故報告、チェックの再発行、鍵の再取り替え、後片付け、3-4日してからの警察の現場検証(と言ってもおじいちゃんの警官が来て何も調べずに帰った)など、事後処理の為、1ヶ月ほどを棒に振りました。

ただ、この事件については特に動じませんでした。怪我した訳でもないし、命には全然別状がないと言うことは、海外では喜べる事なのです。New Yorkでの年間殺人件数は、900人程度なそうな。これでも前年比6割減との事。特に「居直り強盗」が一番タチが悪く顔を見られたら殺される可能性が高い、と言う話も聞きます。そういう訳で、命があって良かった。良かった。



食中毒

English PageのBeware of Chinese Shrimpご参照。



ホールドアップ 

いやはや、はたまた。充分安全には気を付けていたつもりでいましたが、気が緩んでいたのか、遂にホールドアップに遭いました。しかし幸か不幸か被害は何もありませんでした。

98年11月、平日お昼下がりの2:30、場所は 27th Street, Bet 3Ave and Lexington(マンハッタンの中心部)、大きな通りではありませんが寂しい通りでもなく、車の往来は常にある道で、数十メートル先には通行人も歩いていました。ただその通りには不法駐車の車が隙間なく停まっており見通しは余り良くありませんでしたし、その通りを歩くのはその時が初めてでした。

しかし時間はお昼の2:30、初めての道とは言え人通りもあるので地下鉄の駅へのショートカットのつもりでその道に入りました。その日の夜はコンサートに行く予定がありましたので、いつもと違いこぎれいな格好をしていました。そしてカバンの中にはコピーも取っていない印刷前の大切な作品(譜面)が入っていました。

その通りに入り1分ほどしたところで、ビルの裏口より4人ほどの屈強な若者達が急にばらばらっと出てきて背後より彼らは叫びました。「Money! Money!」。彼らはビルの裏口で最初から金品強奪が目的で、人がやってくるのを待っていたようです。

その時点で、一人は私の左腕をむんづと掴んでいます。もう一人は私の右側からその譜面の入ったかばんのストラップを掴もうとしています。後ろの若者達はナイフや銃など何か武器を持っていそうな雰囲気でした(見たわけではありませんが)。そして「Money! Money!」。

通常このような状況では、お金の入っているポケットを指差してお金のありかを教え、抵抗してはいけないのがルールです。しかしその瞬間私の頭は真っ白になり、言った言葉が「No Way! No Way!」を繰り返すだけ。その後も若者達は何かを叫んでいるのですが、頭はパニックに。かばんを取ろうとしていた若者は私の足を蹴り始めました。私が思った事は「この譜面を取られたら大変な事になる」。

そして次に私がとった行動は、捕まれていた腕を振り払って逃げ出し始めていました。頭では抵抗してはいけないと解っていたのですが、とっさにこのような行動に出てしまいました。たまたま運が良かったのかもしれません。それともすぐ先に通行人がいたから若者達はあきらめたのかも知れません。結局彼らは追いかけてきませんでした。

大きな通りに入ってまず目に付いたドラッグストアに飛び込みました。入った瞬間に体中の力が「ふぅ〜っ」と一気に抜けました。捕まれていた私の左腕はまだ彼らの力が残っているよう感じられました。また蹴られていた右足には軽い擦り傷がついていました。そして一息ついた瞬間に恐怖感が「ぞぞぞっ」と私を襲ってきました。

あの「恐怖感」は体験した人でないと分からないだろうな、と思うぐらいの言いようのない恐怖感です。もしかして相手が銃を持っていたかもしれませんし、ナイフ程度の武器は持っていたでしょう。「もしかして殺されていたかも」と思うあの恐怖感は体験してようやく解りました。私の友人の話ですが、深夜の地下鉄駅で2人の屈強な男に両腕を羽交い締めにされて財布を取られた男の友人が「恐怖で人と会うのが怖い」と言っていました。私がこのホールドアップに遭った時、初めてこの「恐怖感」が解りました。

このようにして結局、被害も無く無事逃げおおせたのですが、この話をアメリカ人達にすると「なんて危険なことを・・・」とみんなに言われる始末でした。確かに屈強な若者4人に小柄な私が勝てるわけはありません。2年半の間に泥棒に遭い、中華料理で食中毒に遭い、そして強盗と、まぁ、海外生活は色々なことを経験させてくれます。ある意味で図太くなったと言うか、諦めよくなったと言うか、物事に動じなくなってきているかもしれません。

ニューヨークでは、確かに泥棒や強盗と言う職業は存在します。一番大切な事は自分の命を守る事です。泥棒に稼がせる為にも抵抗せずにお金を渡すのが、被害を最小限に抑える安全確保の方法です。泥棒にとって「あなた」のことは関係ないので、少しでも抵抗すると命に関わってきます。たまたまこの時は上手く逃げれましたが、抵抗せずにお金を渡しましょう。命を取られない為にも。反省。





持ってきた方が良いもの、送って欲しいと依頼をしたもの 

海外生活#1の「出国までに」と一部ダブりますが、日本でしか手に入らないもの、現地では高価な物など日本から持ってきた方が良いと思われるものをリストアップしてみます。ただ渡航先や状況によって事情は大きく異なります。

基本的に、生活に必要なほとんどの物は現地で手に入ります。現地の人はそれで生活しているのですから当然です。ただしそれでも手に入らないものは、やはり日本の文化に関するものだと思います。それは日本の食品であったり、日本の本であったり、日本語を喋る機会であったりします。

ニューヨークのように日本人が多くいる所であれば、お金さえ出せばこれらさえも手に入ります。しかし値段は2倍程度し、種類も豊富でなく、食べ物に至っては賞味期限の切れたものが多いと言うのが実情です。その様な事情から日本から友人が来る時、ついつい「あれ持って来て」とお願いする羽目になります。それらを私や友人達の話を総合すると、だいたい以下の5種類に分かれます。

(1)食べ物に関するもの
 お茶、梅干し、お漬物、海産物、和菓子、日本酒、

(2)日常品
 外国人用のギフト(便箋セット、折り紙)。お茶道具、着物、子供用のキャラクターグッズや文房具、シャーペンや芯、消しゴム、薬(正露丸、胃薬、漢方薬、キンカン、子供用の薬)、生理用品、メガネ、コンタクトレンズの予備、たわし、包丁、包丁研ぎ、下着類

(3)手続き関係の書類
 日本の銀行の残高証明、子供の教育関係書類、予防接種の受診票、学校の成績証明、卒業証明、役所関係の書類、会社の書類や資料

(4)本や雑誌
 最新の雑誌、週刊誌、辞書、小説、症状を英語で説明する為の本、海外旅行用7ヶ国語基本英会話集、料理の本(男性の方でもきっと役立つはず!)

(5)自分の専門分野や趣向品のもの
 専門分野の書籍、邦楽CD、日本のTV番組のビデオ、コンピューターやソフト、百科事典の CD-ROM か DVD 版、変圧器(現地の電化製品を使うのであれば不要)、

と多くの物を上げていますが、基本的に現地でも入手可能そうなものは現地で購入した方が安いでしょう。どうしてもこれだけは、と言う物や、日本でしか入手できない物に絞って持ってくるべきでしょう。



価値観 

海外で生活して初めて「私は日本人である事」を意識しました。それと同時にアメリカの悪い所と良い所、日本の良い所と悪い所を意識するようになりました。

来た当初は新鮮で「アメリカとはすごい国だ」と全てに感心していました。日本でいた時のアメリカのイメージそのものでした。また、同じ人間なのにどうしてここまで違うものなのだろうと考えたりしていました。これらの経験は私にとって新たな価値観でした。

しかし2年を過ぎた頃から、日本でいた時の価値観と渡米後の価値観のギャップが少しずつ小さくなりつつある事に気づきだしました。日本でも色々な人はいるし、色々な場所はあり、日本にしかない誇れるもの、恥ずかしいものなどいっぱいあり、所詮人間は同じ生き物なんだなと、思うようになってきました。

滞在歴の長い先輩たちに聞いてみると「それは新たな価値観と渡米前の価値観がだんだん一つに合わさっていく過程なのだ」と言われました。またその先輩たちは「そうして自分の価値観が一つになり大きくなっていくのだろう」とも言っていました。

海外で生活すると言う事は、役に立つのか、立たないかは解りません。ただこの経験は新たな価値観を産み、そして自分の中での大きな変化を感じれるようにまでなってきました。

海外に住む事と言うのは特別な事ではないのかもしれませんが、私にとってこの海外生活は自分の知らなかった新たな価値観を構築しています。日本ならではの良い所とアメリカの良い所をあわせもった価値観を作り上げたいと思っています。



飛行機(駄文系)

飛行会社は米国系、日系とそれぞれの良さがあります。米国系は、海外気分を満喫でき値段も安かったのですが、最近の格安料金を見ていると日系との値段の差は僅少です。ある日本政府の航空行政の専門家で日系以外の飛行機には乗りたくない、と言う人がいます。理由は安全上の問題です。

ジュラシックパークを書いたMichael CrichtonのAirframeと言う小説と98年春頃?のNewsweekには、エアビジネスのからくりが描かれていました。一部航空会社は利益を上げる為に耐用年数ぎりぎりの飛行機を買い、設備投資費や安全確保の為の固定費を抑え、顧客を呼ぶ為に格安チケットで売り上げを伸ばします。事故の無い間に株主は高値でその航空会社の株を売り抜け、儲けると言った話です。天井(株の高値)で売り抜けた後に事故が起っても、新たな株主が被害を被る訳で、高値で売り抜けた人の勝ちとなります。完全にギャンブルと同じ発想で、航空会社が投機の対象になっていると言うものです。

もちろんこのような話は一部の会社だけだと信じていますが、この記事を読んだ時、ふと航空行政の専門家のその話を思い出していました。彼は、「数年先には、あちこちで飛行機が落ちる。」とまで言ってました。日系の航空会社はサービスの良さは満点です。もちろん日本語もOKです。食事も日本の味にあったものです。安全性も高いと信じています。その様な訳で、日本から友人や身内が来る時は、私は日系航空会社をお勧めしています。

ちなみに、飛行機メーカーが保証するジャンボ機の耐用年数はなんと40年間で、その間、ほぼ毎日休みなく空を飛んでいるそうな。10年前の車でも古く感じる昨今、40年前に作られた飛行機だけには乗りたくないなり。ジャンボ機が量産され出してから何年ぐらい経つのでしょうねぇ。


おまけ:「使えるエアライン/宝島社刊」のランキングによると、太平洋路線での運賃やマイレージサービスの充実度は米国系航空会社(ユナイテッド、ノースウエスト、デルタ)が上位を占め、サービスや接客対応ランキングと安全性信頼性ランキングでは日系航空会社が上位、かつ米系航空会社はランキングにも顔を出さない、と言う予想通りの結果となっています。それらの中で最も使われる頻度の高いものは、やはり日本航空、全日空、ノースウエスト、ユナイテッドになるのですが、旅行業界人のランキングでは日本航空、そして全日空となっています。

NY−成田間は直行便が毎日運行、NY-大阪間は日系が成田乗換え、ノースウエストが直行かデトロイト経由、ユナイテッドがサンフランシスコ経由となります。荷物の紛失などを考えると、可能な限り日本国内で乗換えをした方が、旅行に馴れていない人は良いかも。私達も当初は米系を使っていたのですが、以上もろもろの条件より私の結論は日系航空会社となってしまいました。日本航空だと米国内のマイレージとしてアメリカン航空、ヨーロッパ内ではAir Franceが使えます(日本→NY→ヨーロッパ→モスクワ→日本と地球を一周した時には、マイレージをいっぱい頂いてしまいました)。



ワーキングホリデー制度(駄文系)

年齢が若くて海外生活をしたいと言う人に有名な制度で、ワーキングホリデー制度と言うものがあります。私自身この制度を使った事がないのですが、私の回りでちらほらこの制度を利用して、ある程度自分のやりたい事が明確になってから、再度、留学や海外勤務をしている人達がいます。

そう言った意味では、このワーキングホリデー制度を学生時代に経験する事によって、新たな自分の生き方に影響を与える良い制度なのかもしれません。予算が少なく、やりたい事が明確に決まっておらずビザも取るのが難しい人には、もしかすると良いきっかけなのかもしれません。

ワーキングホリデービザは長期で滞在する際、その国で生活費・旅費を補う為に働く事ができる制度で、現在、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、99年12月にはフランスがこの制度に加わっています。2001年頃には、ドイツとイギリスも制度加入見通しとの事。この制度の対象は、18歳〜30歳の若者が対象、最長一年間の長期滞在とアルバイトが可能で、ビザが発給されます。

私自身、海外生活をするなんて夢にも思っていませんでしたので全然興味を示しませんでしたが、もし以上の条件に合うのであれば検討する事も吉かもぉ。ちなみに私は年齢で対象外。若さも武器なのですぅぅぅ。



帰国手続き

帰国した友人達による帰国手続きについてあれこれ。

アパートの解約:中途解約の場合、通常2ヶ月前までに通知義務がある。リース終了月の場合、更新の意志のない事を通知。中途解約の場合、(Early Termination Clause)中途解約条項の確認。敷金・保証金の返金がなされない可能性大。中には違約金として契約満了時までの家賃を全て払わないといけない時や解約料が必要な時も(コーポの場合)。

銀行口座の解約:口座解約は帰国後にすべきとの事。理由は最後の月の電話代、電気代の支払などで必要になる為、帰国前に口座解約書類を受け取っておき帰国後すべての支払い、アパートの敷金の返還やチェックによる入金などが終わってから口座解約をすると良い。

電気・電話・ガス・水道・新聞・ケーブルTVなどの解約:カスタマーサービスに電話し住居明け渡し当日まで利用できるように通知し、退出日のメーターチェックの依頼をする。最終月の請求書の郵送先を日本の自宅に送付先指定する。上記会社の中には解約日に清算できる所もあるとの事。デポジットを払っている時は返還時期の確認も要。

郵便物の転送手続き:郵便局で「Mover's Guide」をもらい、綴じ込みの「P.S. Form 3575(住所変更届)」に移転日付、移転先などを記入し郵便局に提出。転送手続きをする事により「ファーストクラスメール(普通郵便)」の転送を転居後1年間してくれます。転居の直後からこのサービスを受ける場合、2週間前に郵便局に届けなくてはいけない。ダイレクトメールの類はこのサービスの対象外。国外転送の場合は日本の郵便局が航空郵送料を立て替え払いするので、受取人が日本の郵便局で着払いをしないといけない。

渡米時に提出した「在留届」の抹消手続き:日本領事館、日本大使館での申請。もしくは郵送による受付。

引越し荷物:家具などの処分と日本への持ち込み品の選択。持ち込み品は(1)携帯品、(2)帰国後すぐ必要な物は航空別送便、(3)遅れて到着しても問題ない船便、と分ける。引越し業者とのトラブルは非常に多い模様。最低限総見積もりを取る必要あり。やはり日系業者を使った方が無難か。

なお、書籍は「M-Bags」扱いでかなり安くで送る事が出来ます。郵便局で「M-Bags」のタグを2枚もらい、段ボールなどに梱包した書籍をそのタグと一緒に出すだけです。日本行きのInternational M-Bags, Surfaceでだいたい10kgで$20。印刷物の「Printed Matter」は有名ですが、書籍だけの場合 M-Bagsで送った方が断然安くつきます。(→書籍以外のものを送るとペナルティー・罰金を払わなければなりません。M-Bags は知りませんが、小包はかなりの確率で中を開けられチェックされています。注意!)


全くの私見です。海外で住むことについて徒然とよもやま話。


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