- ■コンサート情報の入手
- ・ はじめに
- NYの音楽と言えば「ミュージカル」「ジャズ」「オペラ」となるようです。一方、美術に関しては「メトロポリタン美術館」「NY近代美術館(MoMA)」「グッゲンハイム」「ホイットニー美術館」、また観光名所と言えば「自由の女神」「エンパイアーステートビル」「タイムズスクエアー」「五番街」「セントラルパーク」と言った所でしょうか。しかしこれら以外にも多くの知的好奇心を満足させてくれる場所が存在します。ニューヨークには見所が多すぎて、どのような趣味の人が来てもそれなりに楽しめると言うことだと思います。
せっかくニューヨークに観光旅行で滞在したり、在住している人はこれらの多くの「宝物」を楽しまない手はありません。例えば美術館では教科書に出てくる絵がごろごろとありますし、しかもそれらは柵も無ければガラスも無く、画家の情熱がそのまま伝わってきます。日本ではCDでしか聴けない巨匠達が目の前で演奏してくれてサインまで気軽に応じてくれます。また日本では高額なコンサートが格安や無料で楽しめます。例えば、日本だったらチケットの値段は万円単位のNYフィルが無料で聴けるなんて楽しまないと絶対損!!。 かく言う私も情報について、最近まで余り敏感ではありませんでした。その為、数々の素晴らしいコンサートやイベントを見逃していました。このような反省もあり、皆様には新鮮かつ価値ある情報を入手して頂きたい意味もあって、NY音楽事情についてです。
- ■メディアの利用
- コンサートやイベント情報の入手はどうしても新聞、雑誌になるようです。Ticketmasterなどのインターネットによる情報もありますが、検索機能以外、いまいち便利とは感じません。その他にラジオや口コミと言った情報手段もありますが、新聞類が確実でしょう。そこで情報入手手段についてです。主だったものは「The New York Times」「VOICE(The Villsge Voice)」「New York Magazine(週刊誌)」「Time Out(週刊誌)」でしょう。 これらのメディアには得手、不得手があります。クラシックや映画情報は「New York Times」、ジャズやディープな情報は「VOICE」「Time Out」、見やすいのは「New York Magazine」と言った所です。広告も「New York Times」にはクラシックや映画中心、「VOICE」にはジャズクラブやライブハウスと完全に別れています。 観光での情報入手方法は以下の順番で行えば、観光だけでなく音楽やエンターテイメントを能率良く楽しむ事が可能となるでしょう。
(1)事前に旅行会社やインターネットなどでどうしても行きたいミュージカルやオペラ、コンサート情報を入手。この時にチケット確保が難しそうなものは事前に手配します。
(2)日本の空港出発時に「OCS News」を購入、大まかな案と代替案を飛行機の中で熟考します。
(3)現地到着が月曜であれば「NY Magazine」、水曜なら「VOICE」、日曜なら「NY Times」を購入、おススメ解説付きサマリーのページと自分の興味のある分野だけをチェックぅ。
(4)当日はまず朝から TKTSやリンカーンセンターなどの当日チケットや割引チケットの情報を得られる所で掘り出し物情報を得てから、美術館など観光へ。夜はエンターティメント三昧でお楽しみぃ。
- ・The New York Times
- 「ニューヨークタイムス」と言うタイトルの為、ローカル色の強いイメージがありますが、全国紙がUSA Todayしかないアメリカでは立派な大手新聞会社です。去年より一部カラー印刷になりましたが、情報量の多さとお堅い記事、論調にはホワイトカラーには絶対人気を誇ります。日曜晩は厚さ3cmを超える時さえあります。ちなみにアメリカの新聞に夕刊はありません。 音楽を含むエンターテイメント情報は、金曜の「Weekend」か日曜版の「Sunday TimesのArt」に入っています。金曜の「Weekend」は批評や説明がかなり詳しいのですが、音楽情報が少なく映画情報が中心になります。と言うことで日曜版の「Sunday Times($2.5)」の方が情報を得やすいと思います(日曜版には一週間分のTV Gideが入っていてお得ぅ!)。 分厚い日曜版の中に独立した新聞「Art」と言うのが入っています。Artに関するもの、Theater, Music, Dance, Filmsの情報はこの「Art」に入っています。新聞のほとんどがイベントの批評や広告などで英語に自信のある人は楽しめるでしょうが、私は最後の方に書かれている一週間のイベントスケジュールが集約された部分しか見ていませんですぅ。 このコーナーには各イベントのタイトル、ロケーションが述べられており、馴れると見やすいと思います。ただ値段に関する記載がありません。大きなクラシックのイベントに関しては広告がその「Art」のペーパーのどこかに載っていますので、それでチェックするしかありません。クラシックのイベントは網羅されてますが、ジャズやロックの情報は後述の「VOICE」の方が充実しています。
- ・VOICE(The Village Voice)
- 以前は有料でしたが、広告量の増大に伴い遂に無料になってしまいました。News Stand以外に大学近辺や路上などで無料で入手できます。毎週水曜発行。タブロイドの新聞でもなく、いわゆるタウン情報誌になるのでしょうか。
VOICEは音楽情報に強いと言われていますが、特にナイトクラブやジャズバー、ライブハウス、ショー、自主制作映画、マイナーなミュージカルなどNew York Timesが取り上げにくいアンダーグラウンド系やカウンターカルチャーの情報に強いようです。
現代音楽コンサートも積極的に取り上げてます(Cool!!)。また格安イベントのコーナーと言う不思議かつ有意義なコーナーも存在します。一方、メジャーなイベント情報やクラシックはあまり重視していないようで大きなイベントがなぜか載っていなかったりもします。 見方ですが、まず4-5ページ目にある目次(CONTENTS)を見て、「VOICE CHOICES」を探します。この新聞は通常200ページ以上あり、イベントリストだけで30ページほどありますので、目次から探した方が時間の節約になります。そして「VOICE CHOICES」をめくっていくと「Short List」と言うページがあります。このページにはVoiceがおススメする今週のライブ情報で簡単な説明が載っています。このページをチェックした後に、次ページから続くイベントリストを片っ端から見ていく形になります。だいたいFilmの次にMusicがあります。 このリストの「$」マークの意味は$20以上、「¢」マークは$8以下、何もマークがついていないものは$8〜$20と言うことになります。このリストは水曜日から始まり、曜日別に並んでいます。最後に「Long Runs」と言うリストには一週間ほど続けて行われるコンサートやイベントがあります。ここは見落としやすいのですが、重要なイベントはこちらの「Long Runs」に書かれているケースが多いので注意。またこのリスト近辺に「Where To Hear」と言うコラムがあってそこにNYの音楽をする全てホールやライブハウスの住所と電話番号のリストがあります。ほとんどのジャズクラブはブッキングスケジュールを広告でこのリストの近辺のページに出しています。 話題がそれますが、音楽関係のお店やオーディション情報は後半にある「Classified(一行広告)」の前半にある「CLEFF NOTES/MUSIC SERVICES DIRECTORY」で探す事が出来ます。「Classified」の段組の上部に黒抜きでそれぞれの広告のジャンル分けが表示され、その下に一覧としてずらっと表示されています。 例えば中古楽器屋さんは「Musical Instruments for Sale」「Music Instruction」「Sound Equipment」に、音楽スタジオは「Reheasal Space」「Recording Studio」、オーディションや売り込み関係は「Booking/Talent Serach」「Freelance Musicians」「Auditions」「Modeling」などなどかなり詳細なカテゴリー分けされた一行広告を見る事が出来ます。ただこの広告は無審査で誰でも出せるので、普通のお店以外の怪しげな電話番号だけの広告には注意が必要だと思われます。ちなみに掲載料金は、32文字一行$12で誰でも広告が出せます。安いですよね。 この新聞の楽しい(?)ページは「Classified」の「The PERSONALS(個人広告)」のページです。「Men Seek Women(恋人求む)」や「Women Seek Men」のコーナーはさておき「Men Seek Men」や「Women Seek Women」にはゴイス、もとい、すごい個人広告が出ていますぅ。中には「HIV+」と書かれたものや「Seek Asian Girl」「HIV Testing. Result in 15min. Everyday Low Price Just$20!」などと言うものもぉ・・・。この暗号のような広告もちょっと読むだけで文化的な違いに驚かされるなりぃ。
- ・The New York Magazine(週刊誌)
- 私もよく間違えるのですが、NYには「The New Yorker」と「New York Magazine」と言う2冊の週刊誌が存在します。「New Yorker」が高級誌で文章が多く、「New York」がグラビア誌と言った所です。コンサート情報が詳しく載っているのは「New York」の方でミュージカル関係に力を注いでいるように感じます。 雑誌後半のほうに「A Weekly Guide to Art in NY」と言うコーナーがあり、「Movie」「Theater」「Art」「Restaurant」「Nightlife」・・「Kids」「In Concert」と大分類された中にさらに小分類で「Competetition」や「Off-Off Broadway」などがありシンプルゆえに「New York Times」や「VOICE」より見やすかったりします。ただ情報量は余り多くないので不満が残るかもしれません。コンサート情報よりニューヨークのトレンドやスタイルについての記事に価値があると友人は言っていました。 私のイメージでは「New York」はニューヨークのNewsweekだと思っています。一方、「New Yorker」は文章が多く高級誌で読書が好きな人用だそうです。あーまぎらわしいなり〜。
- ・Time Out(週刊誌)
- Voiceが20代後半から30代に的を絞っているのに対して、Time Outは10代後半から20代前半にターゲットを置いた週刊誌です(たぶん)。それゆえ若者の好みそうな(私は若者ではない)エンターテイメント中心のようです。表紙もパンクっぽいときもあれば、ちょっと昔のモダンなイメージの時もあり、若者受けしそうな内容となっています。どちらかと言うとスポーツ、特にバスケと野球に力を置いているように思えます。それ以外は雑誌New Yorkと似たようなものでしょうか。雑誌New Yorkの子供版と言うイメージです。
- ■日本語による情報
- New Yorkにはいくつかの日本語の情報誌やミニコミ誌が存在します。コピー機で手作りのミニコミ誌から発行部数の多いもの、新聞社発行のものまで様々あります。イベント情報などが載っているメジャーなものとしては、海外邦人の為に出版されている日本語新聞「OCS News」や読売新聞の「週刊 YOMIURI AMERICA」があり、これらは日本での購入も可能です。一方雑誌スタイルの物としては「Colon」と言う小冊子のコンサート情報は充実しています。
- ・COLON(日本語の情報誌)
- この雑誌「Colon」はNYのエンターティメントを中心とした日本語による月刊情報誌で、NY在住の邦人向けに発刊、日系のお店や旅行代理店、書店などでマンハッタン内なら原則無料(アメリカ国内、日本でも郵送による購読可)で入手できます。内容もコンパクトにまとまっており大変見やすく、私自身かなりお世話になっています。 この雑誌の後半部分は映画、ミュージカル、美術館、ライブイベント、スポーツ情報、リンカーンセンター情報、イベントとメジャーなものは網羅されています。日本語なので見やすく、特に観光で来られた方にはこのコロンと言う小冊子を手に入れられると、エンターテイメントに関しては充実するでしょう。 以前は記事やコラムも面白かったのですが、98年夏頃からビジュアル系を前面に出すようになってしまい、読める記事が少なくなって残念。しかし「NY Select(昔のタイトル)」の頃からの充実したイベント情報は今も健在です。他の日系ミニコミ誌も色々情報が載っていたり、論評や記事が充実しています。これらのミニコミ誌を楽しみにしている日本人が多くいます。 この「Colon」ではオペラやミュージカルのあらすじまでが丁寧に掲載されています。特にオペラの解説は素晴らしい。滅多に上演される事のないシェーンベルグのオペラ、モーゼとアロンを「必見」とまで書いてしまうところを見ると、趣味の良さ(悪さ?)が伺えます。素晴らしい。ちなみにドミンゴ指揮のアイーダはNo Mark。
- ・「 OCS News 」「 Yomiuri America 」(日本語の新聞)
- 日本で購入できる「 OCS News 」や「 Yomiuri America 」(海外邦人の為に出版されている日本語新聞)」にも大まかなイベント情報が記載されています。OCS Newsは情報系以外にも広告関連も充実しており、日本人医師がいる病院や生活に関連した細々な情報を入手する事が可能です。 一方、「 Yomiuri America」は新聞社発行かつ週刊新聞と言うこともあり、アメリカ国内での記事や時事ネタが90%でイベント情報が最後に掲載されていますが、エンターテイメント系の情報量はごく少量です。どちらかと言うとアメリカ国内の社会政治ネタを日本語で読むと言った雰囲気です。観光目的で来られる方は、「NY Times」や「OCS」を日本の空港や書店で買って大まかにチェックすると予定を立てやすいのではないでしょうか。
- ・Webサイト
- Webサイトでは、オペラやクラシック、ミュージカル、ジャズなどの解説について素晴らしいWebサイトが多く存在します。さすがに日本語で情報入手は厳しいですが、新鮮な情報では、New York CitySearchや New York Sidewalkなどがイベントなど検索も充実しており、そこから更にイベント主催者のWebサイトに飛べば細かい内容なども把握できます。もちろんTicket MasterやTelechargeもスケジュールなどのチェックには便利。 また新聞社系Web(NY TimesやVOICE)などの批評やレビュー、あらすじ解説などはイベントをチョイスする上で参考になります。特に戯曲や芝居などを見に行く時には、事前にこれらで大まかなストーリーや時代背景などを頭に入れていくと多少セリフが聞き取れなくても、理解力はぐっと深まりますぅ。
http://newyork.citysearch.com/これら以外にも個人のページでミュージカルやプログラム毎の感想を書いているページも多く存在し、それらの解説ページ、特にあらすじ系のページはかなり参考になります。ただしNYはプログラムの回転が早く人気が無くなるとすぐ打ち切られる為、やはりどうしても出版社や新聞社のWebサイト、企業のサイトの情報中心となってしまいます。 日本語のWebサイトでは、「OCS News」のWebサイトではシーズン毎のクラシックやオペラ、ミュージカルの情報や批評、あらすじ解説などが掲載されていることもあります。上記の情報誌「Colon」も以前はホームページが有ったのですが、なくなっちゃったのでしょうか、残念?また「Yomiuri America」のWebサイトも一部記事をWeb上で読む事も可能です。ただしエンターティメント記事は僅少。 ブロードウエイミュージカルの作品毎の説明はOCS News Broadway(別窓で開きます)をご参考に!
http://newyork.sidewalk.com/
- ・専門の情報誌(日本語の無料誌)
- 専門情報誌ですが、NYにはダンスの専門紙「 New York Dance Fax」と言う日本語の雑誌も存在します。これはダンス、特にバレエに関しての雑誌となっており、マンハッタンならダンススクールや日系店舗で入手可能です。この専門紙によると「NY州芸術評議会助成地方分化プログラムの地域社会創作促進助成の一部支援でロウアーマンハッタン文化審議会により真剣な努力と奉仕精神で運営(!)」されており、マンハッタンでは無料配布されています。記事内容や批評はかなり辛口で、結構厳しい批評を見る事ができます。また掲載されている広告はダンスやバレエ関係の人にはお役立ちでしょう。 専門情報誌と言う訳ではありませんが、在米日本人主婦向けの雑誌で「えんジョ〜い」と言う隔月発行のマガジンがあります。内容は読者と編集者との様々な意見の交流が中心ですが、後半にニューヨークでのイベント情報が掲載されています。他の雑誌と違う所はマンハッタンを中心としたNYC情報以外に、ロングアイランド、ウエストチェスター、コネティカット、ニュージャージーと言った日本人駐在員が住んでいる郊外のイベント情報が地域別に掲載されている事です。簡単な説明も付いており、郊外在住の方にはお役立ち。また記事自体も在米主婦の本音や苦悩が語られています。在米主婦が日々悩んでいる事などダイレクトに伝わってきますので、下手な海外生活ガイドブックより参考になるのかもしれません。 その他音楽以外の専門情報誌(ビジネス関連やコンピューター他)が存在するのですが、どうしてもサイクルが短いようです。その中でも経済(?)関連の「U.S. Front Line(隔週発行)」や「U.S.Japan Business News(月刊新聞)」などは日系のお店でよく見かける事ができます。「U.S. Front Line」にもニューヨークイベント情報が掲載されており「Yomiuri America」より情報量は多いですが、列記しただけと言う雰囲気も・・・。 さらに音楽情報とは離れますが、日系企業テレフォン・ディレクトリーとして「Yellow Page Japan in USA」があります。これは日系企業を中心の業種別電話帳で、NYではトライステートエリア版は無料で入手できます。また「ニューヨーク便利帳」と言うニューヨーク生活のための本も細々した情報まで載っており何かと役に立ちます。コンピューター専門誌の「GINGA」には全米各地の日本語ソフト取扱店ディレクトリーがありますが、どちらかと言うと法人向けのコンピューター会社が中心に掲載されています(→99年休刊状態になっています)。
□ 英語でのニューヨークメディア事情は、Media in New York に記載しています。
- □英語のエンターティメント・ガイド -書籍 (おまけ)
- 英語でのニューヨーク・エンターティメント・ガイドは各専門分野別に多く発行されています。その中でネィティブの友人達がおススメする定番のニューヨークガイドブックです。 まず、ニューヨークの総合ガイドの定番と言われているのが「Fodor's New York City」。多くの種類のガイドブックの中で最も有名かつ歴史があるようです。相当細かい情報まで掲載されており、とりあえずこれがあればほとんどの事がカバーされています。ただ若干読みにくいのが難点かも知れません。 劇場ガイドの定番と言えば「STUBS」。トライステートエリアのほとんどのミュージカル劇場、コンサートホール、野外シアターの座席表から劇場情報が載っています。この本はプロダクションやエージェントのオフィスには間違いなく見かけます。特筆すべき事は座席表が掲載されているので電話予約などの時に座席位置がすぐ解り、スムーズなチケット予約が可能となります。 夜のエンターティメントガイドとしては「New York's 50 Best -Night Spots」。これはナイトスポットとしておススメの50ヶ所を解説。ダンスクラブやナイトクラブ、バーなど夜のお店がメインですが、夜をすごす為のベストスポットなども掲載。50ヶ所に絞っている事より、解りやすいかも。 世界各国の料理が楽しめる定番レストランガイドとして君臨するのが「ZAGAT Survey」。この本一冊でニューヨークのレストランの内容を知る事が出来ます。料理の種類や味、店の雰囲気、サービスなどに点数をつけて表示。勿論料金の平均価格なども記載。店の雰囲気が解る写真が掲載されていないのが少し残念。しかし料理の種類別にランキングもあり、とりあえずこれさえあればレストラン選びには悩む事はありません。ただし味覚は人によって千差万別。中には???と言うものもあります。 マンハッタンの有名スターの家ばかりを紹介している本もあります。タイトルは「New York City STARWALKS」。これによるとマンハッタンには多くの映画スターやミュージシャンなどが住んでいる事が解ります。映画スターはビバリーヒルズや西海岸ばかりと言う訳ではないのですねぇ。スターの家やアパートの詳細な位置以外にも、スターが良く立ち寄るレストランや美容院なども紹介。結構NY在住者には面白いかも。 マンハッタン日帰り旅行のガイドブックの定番が「Fodor's Short Escapes Near New York」。これはハイキングが出来る日替わり旅行を中心に掲載されており、あちこちの本屋で平積みされている有名な本です。実際に行けなくても、この本さえ読んでいると旅行した気分になれるのが吉。自然の中を歩いてリフレッシュできる場所が多く載っています。 アンティーク商品の定番ブックとされているのが、「KOVELS' Antiques and Collectibles. PRICE LIST」。この本には、5万種を超える骨董品が掲載されており、毎年発刊。実質この本の相場がアンティーク商品の相場の基準となっており、毎年最新の相場を掲載。アンティークのフリーマーケット(ANNEX 24-26st,6Ave,土日曜)に持って行って骨董品を品定めするのも楽しいかも。 簡単に入手できる美術の情報誌としては、「Museums New York (Museum Magazines社 $4.95 http://home.digitalcity.com/newyork/)」「Gallery Guide (Art Now社 $3 http://www.gallery-guide.com/) 」「The New York Art World (M Publications社 $2.75)」などがあります。それぞれの情報誌は、場所によって無料で入手可能です。「季刊誌Museums New York」は美術館情報で広告を見ているだけでも楽しめます。巻頭に割引/無料入館のチケットがついていますので、条件によっては購入してもお得になります。「季刊誌Gallery Guide」はエリア別ギャラリー情報でニューヨーク郊外も網羅されています(Vineyard Havenまで載っている)。一方唯一の白黒誌で月刊誌「The New York Art World 」はマンハッタンのギャラリー中心。しかしギャラリーを回るにはこの「The New York Art World」の方がシンプルで見やすいかも。地図もシンプルゆえ見やすいという長所も有ります。
- ■オーディション情報の入手(おまけ)
- オーディション情報の入手などは口コミや専門のオフィス、大学などで入手するのが一番質のよい情報を入手できるようです。例えばジュリアード音楽院であれば毎月発行の「Job Letter」にオーディション情報が細かく記載されています。また4階のProfessional Artist Servicesにはポスターやフライヤーが多く掲載されています。 それら以外では、情報誌による入手の他、いくつかのお店で集中的に告知がされています。例えば音楽関係であれば Joseph Patelson、Carl Fischer、Sam Ash など、ダンスミュージカル関係は、Drama Book Shop、Applause と言った所でしょうか。特に Applause では、オーディション申込み用のアドレスリストや宛名シールの販売がされています。 一般媒体によるオーディション情報はやはり「VOICE」になるのでしょうか。VOICEの「Classified」のコーナーで見かける事が出来ますが、誰でも広告できますので充分注意する事が必要です。プロダクション系のオーデションは「Booking/Talent Serach」や「Freelance Musicians」、純粋なオーデション情報は「Auditions」、「Modeling」などが見当たります。しかしクラシック関連は滅多に見かける事はありません。同種の情報は「ニューヨークマガジン」や「LOOTS」などでも見かける事が出来ます。 また NY Music Scene #4 に記載している商業用の音楽オフィス・スタジオなどを回るとそれなりに情報は入手できるのかもしれません。オーディションに関しては私は余り詳しくありません。詳細についてはNY Music Scene #4の「NY音楽関係のお店」をご参照下さい。
- □ニューヨークの有名人のお墓情報(おまけ)
- 世の中には色々な方がおられて Web上には歴史的に有名な方の墓標のデータベースを作っている方もいます。その中にはニューヨークの墓標のコーナーももちろん有ります。旅行前に一度このページを覗くと意外と Your Favorite Personを見つける事が出来るかもしれません。 そのページによるとニューヨークには以下のような方のお墓があるとの事です。 有名な作曲家では Bela Bartok, Leonard Bernstein, George Gershwin, Sergei Vasilievitch Rachmaninoff。ジャズでは、John Coltrane, Miles Davis, Thelonious Monk, William 'Count' Basie, Duke Ellington, John Birks "Dizzy" Gillespie, Billie Holiday, Lester Young などなど多数。 お墓のロケーションなど詳しくはFind A Grave(別窓開き)のページをご覧下さい。音楽家だけではなく、大統領からマフィアのギャングまで大量の有名な人の墓標情報があります。こちらのページには、セメタリーの場所、誕生年、お亡くなりになった年号、お墓の写真まで詳細情報が閲覧・検索できます。興味のある方はどうぞ。いやはや、はたまた、なんとまぁ。
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