日本では信じられないような無料コンサートが夏の間には目白押しです。夏はMusic Lovers(音楽愛好家)にとって寝不足の日々が続きますぅぅ。
- ■フリーコンサート
- □ Concert In The Park(NYフィル・メトロポリタンオペラ)
- ニューヨークのフリーコンサートの中でも規模の大きいものは、何と言ってもこのNYフィルによる無料コンサート(Concert In The Park)とメトロポリタンオペラによる無料コンサート(The Met in the Parks)でしょう。セントラルパークで毎年7-8月に行われるこのNYフィルによるコンサートのサブタイトルは「Priceless Music(きわめて貴重な音楽), Absolutely Free」です。毎回シリーズの最初の日の公演後には、花火が盛大に打ち上げられます。摩天楼のビルをバックに真っ暗なセントラルパークから見る花火はなんとも言い難い気分に盛り立ててくれます。 セントラルパークのNorth Medowでのコンサートが有名ですが、実はブロンクスのVan Cortlandt ParkやブルックリンのProspect Park、クイーンズのCunningham Park、スタッテン島のMiller Fieldでも行われます。 メトロポリタンオペラのコンサートは、メット劇場のオペラと違い舞台のセットや衣装はありませんが、オーケストラをバックに歌い上げてくれます。以前にパヴァロッティも出演していたそうです。コンサートは夜8時から始まるのですが、早い人はお昼1時ぐらいからステージ直前の席取りが始まります。後ろの方でも音はスピーカーを通して聴こえますが、生で聞きたい人や良い席を確保したい人は、お昼4時ぐらいまでに会場入りする覚悟が必要です。ちなみにこのノースメドーと呼ばれるスペースは野球場のように広く、後ろのほうでは歌手は米粒ほどの大きさにしか見えません。早めに会場入りしましょう。 ニューヨーカーはこのようなイベントを楽しむのが上手い!ろうそくやワイングラス、ピクニックのバスケットに入れた食事セット、友人達との待ち合わせ用の目印のカラフルな風船、カードゲーム(トランプ)、日光浴用のいす、クーラーに満載のワインとビールで多いに盛り上がります(セントラルパークでのアルコールは違法じゃなかったっけ?)。新たなアメリカ人との出会いがあるチャンスなのかもしれません。なお夏のイベントとは言えセントラルパークで夜になると結構冷えてきます。長袖のシャツなどを持参しましょう。過去に凍えて風邪をひきそうになった事があります。 初日は演奏前にジュリアーニ市長の挨拶があったりとニューヨーカーは勝手に盛り上がります。実際コンサートが始まると待ちくたびれて子守り歌代わりに寝ている人も多いですが。治安の良くないセントラルパークですが、この日だけは警察官がうじゃうじゃいて、犯罪の起る隙もありません。 欠点はコンサートが終わった後、電車に乗るのがひと仕事です。私達はコンサート終了後、バスに乗って取り敢えずセントラルパークから離れた場所までに行ってから、地下鉄に乗り替えます。間違えても北行き(ハーレム行)のバスには乗らないように!
□セントラルパーク恒例の新年花火(おまけ) 余談ですが、新年のタイムズスクエアーのカウントダウン(電飾アップル・ボールの落下で有名)と共に、1日0:00から約30分、セントラルパークの南から花火も打ち上げられます。タイムズスクエアーのカウントダウンは有名で、中に入ろうとすると夜7時ぐらいまでにタイムズスクエアーに入り込まないといけませんが(50万人が集結)、もしタイムズスクエアーに入れなかったらセントラルパークの花火を見に行くと言う手もあります。極寒の中、タイムズスクエアーで長時間待つより、軽く食事でもして花火を見るほうが楽しいかもしれません。
- □ Central Park Summer Stage(ワールドミュージック)
- セントラルパークでは「Concert In The Park」以外に、毎年夏に「Central Park Summer Stage」と言うワールドコンサートもセントラルパーク内ラムジー・プレイフィールドで無料で開催されます。「Concert In The Park」が大人向けとすれば、若者向けにレゲエやロック、サイケデリック、ワールドミュージックと幅広いプログラムが魅力です。チボ・マットなど話題の新人やニューヨーク・グランド・オペラなども出演します。 96年には坂本龍一さんがステージを努めてましたが、悲しいことに他の音楽ファンからブーイングが起っていました。演奏が気にいらなければ聴かずに会場から出て行けば良いのに、邪魔するのは許せません!同じ年のSummer Stageではヨーコ オノが叫んでいましたが、なぜヨーコ オノが真剣に聴けてリューイチサカモトが聴くことができないなり〜。「責任者出てこーい!」(人生行路風に)
- □サマーガーデンコンサート(現代音楽)
- 夏の2ヶ月間の毎週末、MOMAことNY近代美術館の中庭(The Abby Albrich Rockfeller Sculpture Garden =ロックフェラー彫刻庭園 )で現代音楽コンサートが開かれます。このプログラムは NYの現代音楽ファンにとってはたまらないイベントとなります。事実、98年の夏は私も1週を除く全週見に行きました。 素晴らしいことに入場料無料。8:30PM開始ですがその時間は聴衆でいっぱいになりますので、立ち見や地面座り見になります。プログラムはジュリアード音楽院が決めるのですが、有名な作曲家と現在話題の作曲家が中心になります。アバンギャルド系やパフォーマンス系、ミニマル系なども入ってますし、若手の作品も取り上げますので、今後のアメリカ現代音楽シーンの動向を計る上で大変貴重なコンサートと言えると思います。夏にニューヨークを訪れる方で現代音楽好きは、ぜひ行きましょう。 この中庭は野外にもかかわらず、19世紀から20世紀までの有名な彫刻作品があちこちに置かれています。ロダンの「バルザック像」やピカソの「She Goat」、マティスの「The Back =背中」などの彫刻を見ながら現代音楽コンサートを楽しむ事が出来ます。マンハッタンのど真ん中で彫刻に囲まれながら、パトカーや救急車のサイレンやクラクションの喧騒の中、真夏の不思議な異次元の世界を楽しむのはVery Good!ですぅ。
- □Jazz at MOMA(おまけ)
- この「現代音楽コンサート」以外にも、MOMAでは「JAZZ at MoMA」も毎週金曜日夕方5:30〜8:00にGarden Cafeで行われています。ちなみテナーサックスのジャズミュージシャン、ソニーロリンズの「The Solo Album」はこの中庭で1985年ライブレコーディングされたそうな。金曜の仕事帰りにMOMAのカフェテリア「The Garden Cafe」でこの中庭を見ながらジャズを楽しむと言うのも、ニューヨーカーのお洒落な楽しみ方なのかも知れません。このカフェテリアはランチもあるそうです。
- □"F O C U S !"(現代音楽)
- 毎年1月末頃に約1週間かけて毎晩開催されるNYの現代音楽コンサートが"FOCUS!"です。このコンサートはJuilliard Theaterで開催され、先着チケット制ですが無料でチケットが貰えます。内容は現代音楽に的を絞り、オーケストラ、室内楽、ソロ、歌物と日によって違った構成で楽しめます。日によってはコンサート前に「現代音楽に対する討論会」も企画されていたりもします。プログラムはMilton Babbitt, Joan Towerから John Zoneなどお馴染みさんから20代の若手の誰も知らないような作曲者まで毎晩8日間に渡って行われる狂気乱舞のイベントです。 このコンサートチケットは通常リンカーンセンター内のジュリアードボックスオフィスで1月よりチケット配布開始で先着順です。ただ当日でもチケット入手可能ですので、現代音楽ファンで観光に来られた方でも、当日にボックスオフィスでチケット確保にチャレンジする事は充分可能だと思います。最悪チケットを入手できなくてもホールの席に余裕があれば、開演5分前に入り口が開放されて入場可能な時が多いです。結構ご高配の方が見に来られています。シート番号は記載されてますが実質何処にでも座りたいところに座れます。おススメの席はオーケストラ席のゲストエリアより前の中央です。
- □ビレッジ・ジャズ・フェスティバル(ジャズ)
- 日本企業パナソニックがスポンサーの「The Panasonic Village Jazz Festival」もようやくNew Yorkでは年中行事として定着してきました。日本のバブルの崩壊のせいか、年を経る度にやや規模が小さくなっているような気はしますが、8月の中旬から下旬にかけ、グリニッジビレッジはジャズファンを寝不足にしてくれます。 このコンサートはグリニッジ周辺の20ほどのジャズクラブと10ほどのイベントで構成されます。年によってイベント内容は変わりますが、ジャズクラブでの演奏はもちろんジャズのウォーキングツアーから詩の朗読まで多種多様なイベントがあり、地元が一体になったイベントに成長しつつあります。 最終日のワシントンスクエアーでのメインイベントは96年がハービーハンコック($1札にサインを貰ってしまった)、97年はケニーギャレットとダイアンリーブス、98年はランディー・ウェッソン、ブランフォード・マルサリスカルテットでした。だんだん縮小傾向にあるようで・・・。 このイベントが行われるジャズクラブは、「Sweet Basil」「Village Vanguard」「Knitting Factory」「Blue Note」「55 Bar(あの狭い店で!)」「Zinno」「Metronome」その他にも、みなさんご存知のお店ばかりです。 主なイベントは、以下の通り(但し開催年によって内容は変わるなり)。 ◇Jazz Fair Free
クリニッジビレッジ内の学校での演奏やビンテージ物のレコードやTシャツ、グッズなどの販売などが行われる。 ◇Jazz in the Walking Tour
FMジャズ専門局WBGOによって行われるグリニッジビレッジのツアー。当日はラジオのDJと一緒になって、ジャズの歴史上大切な場所を歩き回る。予約要。 ◇Jazz And the Soken Word
ミュージシャンによる詩の朗読。しかも音楽と詩のジャムセッションだそうです。うーん。 ◇Jazz Cafe, Jazz Film Series
ニューヨーク私立大学(NYU)内で行われるジャズ喫茶とジャズのドキュメンタリーを上映するイベント(Eric DolphyやBill Evans、Sonny Rollinsなど) 。雰囲気は学園祭のノリでした。 ◇Jazz For Kids
96年、97年とあったのに98年では無くなってしまいました。スポンサーは「バンダイ」だったのですが、バブルの崩壊と共にこのイベントは無くなってしまったのでしょうか。結構好きなイベントだったのになぁ。アメリカではセーラームーンが大ヒットしているのに、バンダイ頑張って欲しい・・・。以前は日本のお琴とJazzの共演もやっていてそれなりに楽しかったです。復活が待たれます。
- □リンカーンセンター野外コンサート(クラシック・軽音楽)
- 7月、8月にグッゲンハイム・バンドシェル(野外コンサート会場)で行われるイベント。アメリカの代表的な作曲家のオーケストラ曲からジャズ、映画音楽、ワールドミュージック、タンゴ、マンボ、サルサ、社交ダンスなどのダンス教室まで開かれる夕涼みコンサート。仕事帰りにビヤホール気分で楽しめるコンサート。開始直前に行くと満席で、コンクリートに直接座らないといけないのでちょっと辛いかも。他のコンサートと同様に、早目に行って良い席を確保するのが良いのでは。
- □セントラルパークのデラコルテ劇場(シェークスピア劇)
- セントラルパークで初夏(6,7,8月)に行われる有名なシェークスピア劇(Shakespeare in the Park)。私達も参加はした事無いのですが、真夏のシェークスピア劇を楽しむこのイベントは有名です。入場無料でチケットは劇場横のボックスオフィスで配布されますが、当日の1時よりチケットを貰う為に列に並ばないといけません。結構並ぶそうなので早目に行く事が必要だそうです。しかも話によると一人1枚しかチケットはもらえないとの事で、一人で複数枚のチケットは不可との事。
この近くのグレートローン(セントラルパーク内)では、サイモン&ガーファンクルのあの有名なコンサート(1981年夏)が行われました。懐かしいなぁ、このレコード持ってました。確かドラマーが絶好期のスティーブガッドですよね。リチャード・ティーのフェンダー・ローズに、アンソニー・ジャクソン(b)、デヴィッド・ブラウン(g)、グラディ・テイト(d)、ううぅいぶし銀、まるでスタッフ・・。また余談に走ってしまいました。
- □ブライアント・パークのムービーフェスティバル(無料映画祭とクラシック・ジャズ)
- NY公立図書館(42st bet 5-6Ave)の裏にあるBryant Parkでは夏の間、無料で名作映画の上映会が開催されます。公園での野外映画鑑賞会とあって規模の小さなイメージがありますが、実際は野外に高さ20フィート(6m)、幅48フィート(15m)の巨大スクリーンが設置され、ビジネスマンを中心とした5千人以上の観客で盛り上がります。毎週月曜(雨天時は火曜日)の日没と共に名作映画が上映され、ワインやビール片手に、芝生に寝転がりながら見る映画もなかなか良いものですぅ。 またこの公園では、この夏の間(8月)、Young Peformance Seriesとのタイトルで、クラシックやジャズのコンサートも行われます。タイトル通り、ジュリアード音楽院などの学生が中心となったコンサートで、お昼のランチタイム(12:30-13:30)にホットドッグやベーグルなどを食べながら聴くクラシックも吉かも。公園内では軽食を食べれる施設もありますし、近くにはテイクアウトできるデリや日本スーパー「やぐら」もありますよね(→夏のうどんのテイクアウトは避けるべし!)。 さらにユニオンスクエアーでも同種のコンサートは開催されており、タイトルは「Summer in the Square」、ジュリアード音楽院を中心とした若手音楽家によるクラシック、ジャズのコンサートもあります。
- ■その他の公共の場所でのフリーコンサート(おまけ)
- 上記以外にも、無料で音楽が聞ける機会は多くあります。
セントジョン大聖堂(110St AmsterdamAve)では、NYフィルの無料コンサートを始め、Manhattan School Of Musicによるオーケストラ公開リハーサルも毎週開催されています。 セントジョン大聖堂以外にもセントパトリック大聖堂(51st,5Ave)などでもクリスマスイブやサンクスギビングデー、パトリオットデーなど宗教的な祭日などはミサ(マス)が行われます。重要な祭日は1〜2時間前から列が出来ていますので早目に行くほうが無難でしょう。入り口でキャンドルを貰うなど式は厳かに行われ、讃美歌や聖歌などに参加できます。これらは無料ですが、基本的にドネーション(寄付金)を支払います。その為にポケットに$1札を用意しておきましょう。もちろんハーレムではゴスペルもあります。 ファイナンシャルセンター内のウインターガーデンと呼ばれるドーム内では週末にジャズから室内楽までコンサートが多く開かれています。 シティコープセンター(53St Lexington Ave)の地下では毎週水曜日、オルガンなどのジャズブランチコンサートも開催されています。サンドイッチなどを持ち込んでジャズブランチを楽しめます。
ブライアントパーク(42st 6Ave)やマディソンスクエアパーク(23st Madison Ave)、ワシントンスクエアパーク、その他の公園、もちろんセントラルパークでも地元マクドナルドや電話会社などがスポンサーになって小さなコンサートが夏の間頻繁にあります。
なおハーレムには日本人のゴスペルグループが存在します。ハーレムの有名な日本人、富田氏が主催し、毎週末にハーレムでプロのゴスペル指導者によって真剣に練習が行われているグループもあります。日本人と言うハンデを乗り越え、迫力のある合唱を聴かせてくれます。今後も頑張って欲しい。残念なのは多くが日本人女性で、男性が少ない事。興味のある方は参加するのも楽しいかも(Gospel Workshop,毎週土曜14:00-17:00 at Memorial Baptist Church)。 ■少し連絡事項■99年3月28日、ハーレムの Memorial Baptist Charch(115st, bet Malcom X and St.Nicholas)で演奏された日本人ゴスペルグループの方、または関係者の方、ぜひメールを下さい。当日時間がなくやむを得ず退席致しましたが、ぜひお話をお伺いしたいっ!本物のハーレム ゴスペル合唱団にも大うけでした。本当に素晴らしかった。メールお待ちしています。 上記の日本人ゴスペルグループ以外にも、日本人による「NY男性合唱団」と言うのも存在するようです。1991年に発足、日本人駐在員を中心として練習は週に一回、毎年11月に定期公演があるとの事です。
- ■路上パフォーマンス(おまけ)
- そして忘れてはいけないのが、地下鉄や路上で演奏している無名のミュージシャンがたくさん存在します。いわゆる路上パフォーマーです。中には大変上手いミュージシャンも多く存在します。スチールドラム、中国の胡弓、アフリカンパーカッショングループ、バンドネオンやアコーディオン、バイオリン、アンデスのパンフルート、バグパイプ、各国の民謡グループ、ビッグバンド、アカペラ、オペラ歌手からゴスペル賛歌まで多種多様な演奏を楽しませてくれます。 もし路上演奏者の演奏が気にいったら、直接演奏者と路上で交渉して私的なパーティーや結婚式などに出演してもらうように交渉する事は可能です。事務所などを通すと出演料が高くなりますが、直の交渉だと安く上がります。ある一定レベルの路上演奏者は名刺を持っていますので、結婚式やパーティの演奏者として呼ぶのも楽しいかもしれません。弦のカルテットからジャズまで選り取りみどりで、安価に出演交渉が出来ます。 彼らのCD(Streat Dreamsと言うレーベル?)がオムニバスになってタワーレコードなどで売られています。これは地下鉄で実際に録音されたもので(!)、地下鉄のアナウンスも入っています。日本へのお土産に買って帰ると喜ばれるのではないでしょうか。音楽以外にも、ストリートダンサー、パントマイム、等身大の人形と一緒に踊るダンサー(結構笑えるなり)、一人芝居、大道芸人、手品、あやつり人形遣いもいます。
よく見れるポイントは以下の通りですが、天気の良い日には神出鬼没であちこちで見かける事ができます。 地下鉄(42stTimesSq、Lexington-3Avs、GrandCentral駅中央コンコース=弦のカルテットは抜群!、Columbus Ceircle、34stBDFNR、その他いっぱい) セントラルパーク、バッテリーパーク、ワシントンスクエアパークなどの公園やスクエアー、サウスストリートシーポート、タイムズスクエアー界隈、地下鉄電車の中などなど。
- ■ニューヨーク・レストラン・ウイーク(おまけ)
- 高級なレストラン100店舗以上が参加して行われる「ランチを$19.98で食べれるイベント」。通常は7月の後半に行われますが、期間を延長して7月から9月までこの$19.98のランチを行っているレストランも多いようです。お店によっては結構お得な場合が有るので、グルメなアメリカ人の友人に聞いて、最も高級なお店に行くのもベターかも。ランチと言えども、そのようなお店は予約をする必要があります。普段は高級すぎて入れないようなお店でも、正装でなくカジュアルに訪れるチャンスかもぉ。
- ■美術館(おまけ→New York Museum Sceneより)
- 有名な美術館では、寄付金もしくは無料で入場できる時間を設けています。しかしほとんどの美術館の入場料は$3〜$8なのでお気軽にいつでも入れます。また閉館1時間前に入場すると、無料の美術館も複数存在します。仕事帰りにふらっと美術館によるのも良いかもしれません。なおアメリカの美術館は休館日や任意払いの曜日をよく変更します。必ずWebか電話で確認して下さい。
◆無料で入場できる時間を設けている美術館
◇MoMA NY近代美術館 : 金曜 4:30pmから8:30は任意払い(通常$9.5)
◇Whitney Museum : 木曜 6:00pmから8:00は無料(通常$8)
◇Guggenheim Museum : 金曜 6:00PM〜8:00任意払い(通常$10)
◇クーパー・ヒューイット美術館 :火曜 5:00pm〜9:00pmは無料(通常$3)
◇ICP国際写真センター : 本館別館共に金曜18:00〜20:00は無料(通常$4)
◇ユダヤ美術館 : 火曜17:00〜20:00は任意払い(通常$7)
◇ニューヨーク科学ホール : 木曜14:00〜17:00は無料(通常$4.5)
◇ブルックリン美術館 : 毎月第一土曜日17:00-23:00は無料(通常$4)
◇アメリカ工芸美術館 : 木曜18:00〜は任意払い(通常$5)
◇国立デザインアカデミー : 金曜17:00-20:00は任意払い(通常$5)
◇新現代美術館 : 木曜18:00-20:00は任意払い(通常$5)
◇ブロンクス動物園 : 水曜は無料(通常$7.75) ◆入場者の任意で金額を決める美術館
◇メトロポリタン美術館、クロイスターズ : ここの入場料は入場者の任意で金額を決めます。$10が相場(Suggestion Price)ですが、何回も行く人は安い値段を、価値があると思う人は多く払います。ちなみにネィティブの友人は$1〜$2で入っています。私はいつも$2(相場$10)。 ◇ピアモント・モーガン・ライブラリー : 自由意志の美術館です。Suggestion Priceは$5。
◇ブルックリン美術館 : 自由意志の美術館。Suggestion Priceは$4。
◇ロダン美術館 : 寄付金箱にお金を入れて入場する美術館。Suggestion Priceは$5。
◇ニューヨーク市立博物館 : 自由意志の博物館。Suggestion Priceは$5。
◇オルタナティブ博物館 : 自由意志の博物館。Suggestion Priceは$3。
◇バリオ美術館 : 自由意志の博物館。Suggestion Priceは$4。
◇P.S.1 コンテンポラリーアートセンター美術館 : 自由意志の博物館。Suggestion Priceは$4。
- □ TIPS on Suggention Price
- なおSuggention Priceや任意払いが存在する美術館に $2などで入りにくいと思われる方は、入場料を払う時に $2渡して「One adult, please.」とだけ言えば嫌な顔もせずにチケットを渡してくれます。変な事を(変な英語で)尋ねると一層$2で入場しにくくなるので、ネィテイブのように「さらっ」と入場しましょう。ちなみにネィティブの人は相場$8の所をためらいもなく $1で入館する人もいますぅ。→私の友人達なり。
- □ミュージアム・マイル・フェスティバル
- 毎年6月第2火曜に開催される「Museum Mile Festival」は、ミュージアム・マイルと呼ばれる5Ave 82〜104stの美術館が無料で公開されるイベントです。五番街の道路も封鎖され、美術館の無料公開以外にも5Aveでの路上パフォーマンスが各ストリート毎に開催、家族連れからカップルでいっぱいとなる初夏の恒例のイベントとなっています。
一般無料公開される美術館は以下の通りです(6月第2火曜18〜21時)。詳しくは、NY Museum Scene(NYの美術館・博物館) をご覧ください。
・メトロポリタン美術館 The Metropolitan Museum of Art (82st)
・ゲーテハウス Goethe-Institut NY - German Cultural Center (83st)
・グッゲンハイム美術館 Solomon R. Guggenheim Museum (88st)
・国立デザインアカデミー National Academy of Design (89st)
・クーパー・ヒューイット美術館 Cooper-Hewitt, National Design Museum (91st)
・ユダヤ美術館 The Jewish Museum (92st)
・ICP国際写真センター International Center of Photography (94st)
・ニューヨーク市立博物館 Museum of the City of New York (103st)
・バリオ美術館 El Museo del Barrio (104st)
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